ピアノを選ぶ前に知っておきたい5つのポイント

ピアノを選ぶ前に知っておきたい
5つのポイント

はじめてピアノを買おうと思っても、どれを選んでいいか迷いますよね。
予算はどれくらい見てたらいいのだろう?
同じ予算内でもどのピアノを選んだらいいのかわからない。
でも決して安い買い物ではないから、いいものを求めたい・・・

そこで、ピアノの購入を検討し始めたら、
まずここを読んで知識を仕入れてからお店に行きましょう。

アコースティックピアノと電子ピアノ
どちらがいいの?
POINT 01

アコースティックピアノと電子ピアノ、どちらがいいの?

ピアノを習い始めたら、
やはりご家庭にも練習のためにピアノが必要になりますよね。
その時、アコースティックピアノを選ぶか、
電子ピアノにするかを決めなければいけません。

その2つの違いを考えてみましょう。
ここでは、その二つの違いと、
それぞれのメリット、デメリットを考えてみましょう。

◆タッチ、音はどう違うのでしょうか?

下記に5つの項目で比較してみました。

アコースティックピアノと電子ピアノの比較

  • 特徴 ・アコースティックピアノ
    長い歴史の中で発達してきた完成度の高さを誇る。弦の共鳴や倍音による自然で豊かな響きと多彩な表現力を持つ。

    ・電子ピアノ
    軽量、コンパクトで音質の調整が可能。デジタル技術の発達により、性能も上がりピアノに近づいてきた。
  • タッチ ・アコースティックピアノ
    約5500個もの精密な部品からできているアクションを搭載。鍵盤を押すとハンマーが弦をたたき発音。

    ・電子ピアノ
    アクションは搭載せず、バネと独自の仕組みでピアノのタッチ感を追求、再現している。
  • ・アコースティックピアノ
    ハンマーでたたかれた弦の振動を響板に伝えて大きく増幅。気に響く柔らかく、深い音色。広いダイナミックレンジを持ち、倍音も豊か。

    ・電子ピアノ
    実際のグランドピアノの音をサンプリング(デジタル処理)して作った音色をスピーカーから出す。アンプ、スピーカーの質、数により音質が変わる。
  • 表現力 ・アコースティックピアノ
    タッチによって強弱だけでなく、やらかい音から、鋭い音まで音色が変化することで豊かな表現力を生んでいる。

    ・電子ピアノ
    鍵盤の底にあるセンサーが鍵盤を弾いた時の速さ(強さ)を検知して、音の強弱を出す。
  • 耐久性 ・アコースティックピアノ
    定期的なメンテナンスで数十年の長期間使用可能。

    ・電子ピアノ
    電気部分の耐用年数基準による。およそ8年程度。

では次に、アコースティックピアノと電子ピアノそれぞれのメリットとデメリットを考えてみましょう。

◆アコースティックピアノのメリットとデメリット

●メリット

  • 繊細なタッチ感。演奏者自身の表現が可能
    ピアノはタッチで音楽を表現する楽器。複雑なアクション機構で、タッチの違いで、様々な音色、表現が出せる
  • 木に響く豊かな音色
    木に響く優しい音と共鳴と倍音により豊かな響きが得られます。
  • 定期的な調律を継続することで、長期にわたり使用が可能。
  • 寿命が長いので、財産的価値も高い

●デメリット

  • 定期的なメンテナンス(調律)が必要
    アコースティックピアノは繊細な楽器です。年に1度の定期調律をおすすめします。
  • 音が大きい
    響きが豊かですが、それが逆にお住まいの環境によっては夜間など弾けない場合もあるかもしれません。
    (※弱音ペダルで音量を抑えたり、サイレントピアノや後付け消音ユニットをつけると解決できます)
  • 一度据えたら容易に動かせない
    アコースティックピアノは200kg前後の重さがあります。部屋移動の場合も基本的には
    ピアノ運送会社へ依頼したほうが安心です。
  • ヤマハアップライトピアノのラインナップはこちら

  • ヤマハグランドピアノのラインナップはこちら

◆電子ピアノのメリットとデメリット

電子ピアノのメリットとデメリット

次に電子ピアノのメリットとデメリットを上げてみました。

●メリット

  • 弾きたいときに遠慮なく弾ける。
    音量調節が可能なので、音量を小さくしたり、夜間はヘッドホンで演奏ができる。
  • 定期的なメンテナンス不要
    アコースティックピアノのように音が狂うということがないので、調律など定期的なメンテナンスはいりません。
  • 置き場所の移動が容易
    重たいものでも60kg前後なので、大人二人で置き場所の移動が容易にできます。
    お部屋のレイアウトを変えるときなどには便利ですね。

● デメリット

  • 演奏表現力に乏しい
    アコースティックピアノに比べると音の強弱の範囲が限られてますので、どうしても表現力は劣ります。
    電子ピアノでも高級品番になるとその差はかなり縮まります。
  • 鍵盤タッチがやや軽い
    アコースティックピアノのようなアクションがなく、タッチ感はやや浅く、軽めになります。
    低価格帯のものだと、ピアノと言うよりキーボードより少し重さを感じる程度のものもあります。
    価格帯が上がるとタッチ感もよりピアノに近くなると思っていいでしょう。
  • ヤマハ新品電子ピアノラインナップはこちら

◆結論

ピアノを上手になりたい、いろんな曲に挑戦したい、など意欲を持ってピアノを練習するなら、表現力に勝るアコースティックピアノがおすすめです。
上達も早まりますし、音感もよくなっていきます。時間を選ばず気兼ねなく弾きたいという場合は、サイレントピアノを選ぶといいでしょう。
必要になってから後付けで消音システム(サイレントピアノ)をつけることも可能です。

しかし音の問題が気になる。賃貸の住まいでアコースティックピアノが置けない。などの場合は電子ピアノになりますね。
2~3万円のものから10万円、30万円くらいを超えるものまで各メーカーから様々な機種が発売されています。
購入予算にもよりますが、できるだけタッチ感や音質がアコースティックピアノに近いものを選びましょう。

大人の場合もそうですが、お子様の場合は特に弾く姿勢が大切になりますので、スタンドが付いたもので、高さのあった椅子にすわって弾けるものをお勧めします。

またLIVEハウスなどにピアノを持っていってバンド演奏するなどそういった予定がある方は、持ち運びに便利なタイプもあります。

◆番外編~両方のメリットを持った「ヤマハアバングランド」

アコースティックピアノの良さと電子ピアノの便利さを兼ね備えた商品がヤマハから発売されています。
それがハイブリッドピアノ アバングランドです。

音は電子音をスピーカーから出す電子ピアノと同じなのですが、アコースティックピアノと同様のピアノアクションを搭載しており、タッチ感はアコースティックピアノと同じ感覚が得られるピアノです。
もちろん電子ピアノなので音量調整、ヘッドホンの利用も可能です。まさにアコースティックピアノ良さと電子ピアノの利点を併せ持ったピアノがこのハイブリッドピアノ アバングランドです。

  • ヤマハアバングランドのラインナップはこちらから

アコースティックピアノには
どんな種類があるの?
POINT 02

同じように見えるアコースティックピアノも様々な種類があります。
ここでは新品ヤマハピアノラインアップからアップライトピアノの主な種類をご紹介しましょう。
大きく分けて下記の5つの種類に分けられます。

1・高さの違い

1・高さの違い

ピアノにはグランドピアノと縦型のアップライトピアノがあります。
ここでは一般的なアップライトピアノの高さの違いについて説明します。

ヤマハアップライトピアノの代表的な機種では、背の高さが131㎝と121㎝のものがあります。
背の高い131㎝の方が、価格は10万円以上高くなります。

背が高いということは、弦長が長くとれるので、特に中低音域では音の深みが変わってきます。
また、背面にある音を増幅する役目の響板の面積が広くなるので、音量も豊かになり、強弱の違いがより表現しやすくなります。

つまり背の高いピアノの方が低いピアノに比べたら表現力が豊かで響きがよいということになります。
ただ、背が低いピアノもご家庭での練習用としては十分なスペックですので、ピアノを置く部屋によってはコンパクトな方が収まりが良いという場合などは、背の低いピアノを選ぶんでも間違いはないでしょう。

ヤマハではよりコンパクトなピアノ「bシリーズ」も人気です。
「bシリーズ」は高さだけでなく、横幅、奥行きもよりコンパクトに作られていて、ピアノを置くスペースによってはこちらのピアノも人気です。

2・グレードの違い

2・グレードの違い

アップライトピアノには様々な種類、グレードが発売されています。
種類については次に説明するとして、ここではグレードの違いについて説明しましょう。

ヤマハでは代表的な機種としては主に二つのグレードがあります。
スタンダードタイプの「YUシリーズ」とハイグレードタイプの「YUSシリーズ」です。
それぞれのグレードで上記に書いたように、背の高さが種類あります。

まず「YUシリーズ」について。
こちらはヤマハピアノを代表するスタンダードタイプです。
価格と音の良さ、響きがベストマッチしたピアノで、昔からよく販売されているので、中古ピアノでもこのグレードタイプのものが多く出回っています。

次にハイグレードタイプの「YUSシリーズ」
こちらはより音質、響きにこだわったシリーズで、最上級グレードのコンサートグランド ピアノCFXと同等のハンマーフェルトや、トーンエスケイプなどを採用して、アップライトピアノながらグランドピアノに迫る音質を備えています。このYUSシリーズはおすすめのグレードです。

その他にも背の高さの項でも出てきましたが、お求めやすい価格でコンパクトサイズのbシリーズも人気です。
こちらのシリーズはヤマハインドネシア工場製となります。

3・木目、色付きタイプについて

木目タイプではYUSシリーズ、
また木目専用モデルのYFシリーズなどがあります。
また、b113シリーズには木目タイプと
色付き(ホワイト)タイプの2種類があります。

  • YUSシリーズ木目タイプ YUSシリーズには2種類の木目タイプがあります。
    アメリカンウォルナット(半艶仕上げ)とマホガニー(鏡面仕上げ、ねこ足)の2種類。
  • YFシリーズ(木目専用) YFシリーズに明るい感じのチェリーと落ち着いた色調のウォルナットの2種類があります。
    半艶塗装仕上げ。デザインは共通です。
  • bシリーズ bシリーズの木目タイプは、ダークマホガニー鏡面艶出し塗装のb113DMCがあります。(ねこ足タイプ)
    色付きタイプでは、ナチュラルホワイト鏡面艶出し塗装のb113PWHがあります。
    ホワイト塗装の定番ピアノはこのb113PWHのみですが、ほかのピアノでもオプションでホワイト塗装も選べます。
4・機能付きピアノの種類

4・機能付きピアノの種類

ヤマハピアノには周囲に気にすることなく演奏できる
「サイレントピアノ」やアコースティックピアノなのに
音調調整が可能な「トランスアコースティックピアノ」
そして自動演奏が付いた「ディスクラビア/ENSPIRE」があります。

  • サイレントピアノ アコースティックピアノであるにもかかわらず、消音演奏が可能です。
    ハンマーの動きを弦の直前で止め、光センサーで読み取られた打鍵情報が電子音に伝えられ、サンプリングされた音がヘッドホンからは発音されます。
    周囲を気にすることなく思い切りピアノ演奏を楽しめます。
    ※YUシリーズ、YUSシリーズ、YFシリーズ、bシリーズ、グランドピアノCXシリーズの各機種から選べます。

    ≫ヤマハ公式サイト サイレントピアノホームページはこちら
  • トランスアコースティックピアノ
    ピアノ内部に搭載したトランスデューサー(可振器)により音源の信号を振動に変え、響板に伝えて発音差させる技術です。
    ・アコースティックモードではアコースティックの豊かな響きはそのままに、音量調節が可能で心地よい音量でピアノ演奏が楽しめます。
    ・サイレントモードではサイレントピアノと同じくヘッドホンを使って、周囲に気にすることなく演奏が可能です。
    ・Bluetooth接続も可能で、あなたのデバイスにあるオーディオ音源をピアノの響板ならではの豊かな響きで奏でることができます。
    ※YUシリーズ、YUSシリーズ、グランドピアノC1X、C3Xの各機種から選べます。

    ≫ヤマハ公式サイト トランスアコースティックのページはこちら
  • ディスクラビア/ENSPIRE いつでもアコースティックピアノの生演奏が楽しめるハイグレードな自動演奏機能が付いたピアノです。
    500曲内蔵、web上で新たな曲の購入も可能です。
    スピーカー(オプション)をつければ、ジャズピアノコンボやピアノコンチェルトも楽しめます。
    ※YUSシリーズ、グランドピアノCXシリーズの各機種から選べます。

    ≫ヤマハ公式サイト ディスクラビア/ENSPIREのページはこちら
5・グランドピアノについて

5・グランドピアノについて

アコースティックピアノには一般的なアップライトピアノとグランドピアノがあります。
ここではグランドピアノについてご紹介します。
グランドピアノに比べアップライトピアノは後から作られました。

アップライトピアノが登場する以前は、ピアノと言えばグランドピアノを指しました。
古今東西のピアノの名曲もすべてグランドピアノで作られ、
グランドピアノで演奏してこそ、その曲の本来の表現が可能となります。

ましてや曲によってはアップライトピアノでは演奏できない曲もあります。
豊かな響き、表現の多様さはグランドピアノならではです。

■ヤマハグランドピアノの種類

コンパクトなC1Xから代表的なC3XなどC7Xまでサイズごとに各種あります。
C1Xが奥行161cm、C3Xが186cmとなっています。
CXシリーズとは別に、Cトラディショナルシリーズもあります。
サイズとしてはC1,C3のみとなり、価格もCXシリーズよりも求めやすい価格となっています。
また、よりコンパクトさを追求した奥行151cmのGB1Kモデル(インドネシア工場製)もあります。

≫ヤマハ公式サイト グランドピアノのページはこちら

新品ピアノと中古ピアノ、
どちらがいいの?
POINT 03

新品がいいのはわかるけど、価格差を考えると中古品も魅力ですよね。
ここではそれぞれのメリット、デメリットを考えてみましょう。

◆新品ピアノのメリットとデメリット

◆新品ピアノのメリットとデメリット

● メリット

  • 癖もついていないまっさらの状態から使用できる。
  • 予算とお好みで様々なラインナップから選ぶことができる。
  • 音やタッチ感が育っていく。弾き込むことによりいい響きになっていく

● デメリット

  • ほとんどの機種で価格が中古に比べると当然高くなる
  • 機種によっては納期まで時間がかかる場合がある

◆中古ピアノのメリットとデメリット

中古ピアノのメリットとデメリット

●メリット

  • 上級グレードの機種でも新品に比べ、手軽な価格で購入できる
  • 現在手に入らないモデルも手に入る
  • モデルによると電子ピアノの高級タイプと変わらない価格帯で購入できる。
  • 整備をきちんとされているピアノなら、中古とはいえ長く使用できる

●デメリット

  • 外装に多少のキズ、擦りキズがあったり、塗装に痛みがある場合もある
  • 現状がベストな音。それ以上にいい音には育ちにくい
  • タッチ感など微妙に前オーナーの癖がついている場合もある

◆結論

ピアノの購入予算にもよりますが、予算内で新品が買えるならその方がいいと思います。

特にお子様が弾くなら癖のついていない新品ピアノの方がお子様の成長とともに、ピアノもお子様にとって弾きやすいピアノに育っていきますから。

ただ中古の場合、同じ予算で新品より上のグレードのピアノが求められる魅力も捨てがたいですね。
これだという良い中古ピアノに巡り合えばぜひそれを。そうでなければ新品をお考えになるのがいいと思います。

中古ピアノの選び方POINT 04

中古ピアノの選び方

中古ピアノを購入しようと決めても、どれがいいのかその基準が分りにくいですよね。
何の知識も持たないままだと、結局見た目のきれいさと価格だけで決めてしまうことになってしまいます。
それがいいピアノだったらいいのですが、アクションの整備がされてなくて、後から修理をする羽目になった・・
などとなっては目も当てられません。

中古ピアノを選ぶ際は、選ぶポイントを知らないのと知っているのでは大きな違いがあります。
そこでいいピアノに巡り合うために、中古ピアノを選ぶ際のポイントをまとめてみました。
中古ピアノを購入する際の参考になれば幸いです。

■中古ピアノの場合、価格差は主に3つの基準で決まります。

  1. ピアノの製造年数
    製造から何年経っているかでも、価格が変わります。
    たまに現行モデルの中古もありますが、通常15年程度から古いもので40年くらい前のピアノが多いです
  2. ピアノのグレード
    もちろん製造が新しいもののほうが価格も高めになります。
    ピアノは新品でいうと40万円台から100万円を超えるものまでさまざまなグレードがあります。
    中古ピアノでもそのグレードによって価格が変わってきます。
    同じグレードでも黒艶出しと木目仕様では木目仕様の方が高くなります。
    また、消音システム(サイレントピアノ)が付いたモデルなども少し価格は高めとなります。
    年数との兼ね合いで、グレードが上のピアノでも、年数が経過していればより新しい下のグレードのピアノより安くなる場合もあります。
  3. ピアノの状態
    同じグレード、年数でもピアノの状態によって価格が変わる場合もあります。
    外装の塗装の状態、傷の補修箇所の状態、アクションの状態、音の響きなどで判断されます。

調律師が教える
中古ピアノの見分け方
POINT 05

中古ピアノを買うとき
より細かなポイントまで
知っておきたいと思われる方のために、
実際に中古ピアノの整備も
担当している調律師の目線で
中古ピアノの見極め方について、
そのポイントをわかりやすく説明します。

1・外装のチェックポイント

1・外装のチェックポイント

中古ピアノにおいてまず気になるのが見た目ですよね。外装のキズの有無や塗装の艶などを確認しましょう。

きちんとしたお店なら外装はバフをかけて表面の汚れを落とし、きれいに磨いているはずです。
中古ですので多少の小キズはあると思ってください。
ただ、目立つキズがないか、あってもきちんと補修されて目立ちにくくなっているか、見る角度を変えてじっくり確認してみましょう。

この辺は写真では分からないので、お店で必ず実物を見ることをお勧めします。
特に鍵盤蓋の上にキズがつきやすいので、蓋を閉じて確認することをおすすめします。

2・鍵盤のチェックポイント

鍵盤にがたつきがないか、横ブレがないか触って確認しましょう。

鍵盤木口(こぐち ※左記参照)が汚くないかなどもチェックしましょう。
木口が汚い場合は磨いて汚れをとるのですが、
多くの場合は磨いただけではきれいにならないので、
木口だけ張り替えることも多いです。

3・音についてのチェックポイント

3・音についてのチェックポイント

低音部で響きのない凡線(低音部の巻き線でおこる音の伸びがなくなった状態)
がないか、均一に鳴っているかなどをチェックしましょう。(凡線は弦交換が必要です)

ご自分で弾ける方は是非弾いてみて確認してください。
弾けない方、または恥ずかしい方はお店の方に弾いてもらうなりして確認しましょう。

中古ピアノは同じような年代、価格帯でも、かなり音が違っています。
自分にピタッと来る音のするピアノが見つかるといいですね。

4・ピアノアクションのチェックポイント

4・ピアノアクションのチェックポイント

ピアノのフタを開けて、アクションをチェックしましょう。
すぐ見えるのはハンマーです。ハンマーの表面はフェルトでできています。
ハンマーに弦が当たるときにできる深い溝がそのまま残っていたら、ピアノの音が硬い金属音になってしまいます。
ピアノ本来のやわらかく、深みのある音を出すために、ファイリングと言ってハンマーの表面を紙やすりで削って適度に整えます。

それが行われているハンマーは見た目もきれいなのですぐわかります。
ピアノアクションは約5500個の部品が使われています。
一鍵につき60個程度の部品点数になります。
その中で経年劣化したものについては交換が必要です。

この辺はふたを開けて見ても素人には分かりにくいので、お店の方に確認しましょう。

5・その他のチェックポイント

5・その他のチェックポイント

すぐチェックできるのが、ペダルがきれいに磨かれているかどうかです。

ピカピカになっていればOKです。
そしてペダルを踏んだ時に雑音や異音がないこと、それぞれのペダルが正常に機能するかどうかもチェックしましょう。

調律師

中古ピアノを選ぶ時の主なポイントをいろいろ書きました。
それ以外にも私たちから見ればあるのですが、店頭でチェックするのは難しいので省きます。

それより上記のポイントを確認しながら、接客してくれている店員さんの説明の明確さ、どんな質問にも真摯に答えてくれるかどうかがやはり大切になります。

我々の店でも、中古ピアノの場合キズの補修がされている場所とか正直にお話ししております。
やはりいい中古ピアノとのめぐり逢いは、よいお店選びからとも言えます。

このサイトを見られて、少しでも良い中古ピアノに出逢えることができますように心からお祈りしております。

また、我々は中古ピアノの整備もしておりますが、もちろんご家庭のピアノ調律も行っております。
しばらく調律をしていないピアノがございましたら、ぜひご用命ください。

調律の詳細、お問い合わせはこちらまで

詳しくはこちら

ピアノを買おうかどうしようか
迷うときによくあるQ&A
Q&A

ピアノを買おうかどうしようか迷うとき、いろんな問題、疑問が頭に浮かんで、なかなか決断できないこともありますよね。
ここでは、そんなピアノの購入にまつわるよくある質問に答えてみましょう。

Q. 子どものレッスンが続かなかったら、ピアノが無駄になるのが心配。

A. ピアノ購入後、ほどなくお子様がレッスンをやめられると確かに無駄になるかもしれません。
反面ピアノで練習していればより早く上達していたのに・・・という声も多く耳にすることがあります。
お子様は大人が考える以上に柔軟に上達する能力を持っています。
ピアノで練習することはその上達を速め、より様々な音楽能力が身につきやすくなります。
まずは前向きにお子様の可能性を考えてあげていただきたいものです。

ちなみに新品ヤマハピアノをご購入された場合は、万が一ピアノが必要なくなった場合、ヤマハが買取してくれる「買取保証制度」もあります。ぜひご利用ください。

≫ヤマハ公式サイト 買取保証ご購入プランページで詳細を見る

Q. アコースティックピアノは大きいから置き場所に困る

A. 背は高くなりますが。88鍵の電子ピアノと比べて床面積はそれほど変わりません。
88鍵の電子ピアノが置けるなら、アコースティックピアノも置けます。
グランドピアノだとしても、C3シリーズまでは4畳半のスペースに置くことができます。
グランドピアノの場合は、実寸大の型布を置いて、置き場所のシュミレーションも可能です。

※ヤマハホームページにピアノ置き場所シミュレーションページがあります。下記からどうぞ。

≫ヤマハ公式サイト ピアノ置き場所シミュレーションページを見る

Q. ピアノって重たいんでしょ。床の補強が必要ですか?

A. ピアノの重さは、
アップライトピアノで約200kg~250kg、
グランドピアノで約300kg~350kgです。
床を補強されるに越したことはないのですが、
通常は補強せずそのまま置かれている家がほとんどです。

一軒家の2階に置かれる場合は、
家を建てたメーカーか工務店に
念のために相談された方がいいでしょう。

Q. アコースティックピアノにしなくても、電子ピアノで事足りるのでは?

A. 最近の電子ピアノ(ヤマハクラビノーバなど)は、性能も上がり、音もよくなりました。
価格もアコースティックピアノを買うことを考えれば、かなりリーズナブルです。
定期的なメンテナンス(調律)も不要で、夜はヘッドホンで弾ける、といったいいこと尽くしです。
ただ一つ違うのが、タッチ感と音を出す仕組みです。
アコースティックピアノは、鍵盤を弾く力がアクションに伝わり、ハンマーが弦をたたき、弦の振動を響板に伝わり、音が増幅されることで音が出てきます。
弾いた音以外の弦も共鳴するので、ピアノ本来の豊かな響きが得られます。
微妙なタッチが音に伝わるので、演奏者によって多彩な表現が可能です。

電子ピアノは、アクションがなく鍵盤の底にあるセンサーが鍵盤の動きを感知して音の強弱を表現します。
アクションを搭載してない分どうしても表現力は大まかなものになってしまいます。
電子ピアノは現代の家庭環境にマッチして、メリットも多く、おすすめの機種も多いのですが、ピアノ本来の音、表現を求めるならアコースティックピアノとなります。