【初心者必見】バイオリンの“きほんのき”
バイオリンを弾いてみたいけれど、どんな楽器なのか、何を準備すればいいのか分からない——。
そんな方のために、バイオリンの“きほんのき”をまとめました。
音の出る仕組みやオーケストラでの役割、始めるときに必要な道具など、最初の一歩をやさしくご紹介します。
バイオリンってどんな楽器?
バイオリンは、弓で弦をこすって音を出す「擦弦楽器(さつげんがっき)」の一種です。ビオラ・チェロ・コントラバスと並ぶ弦楽器の中でも、最も高い音域を担当します。繊細でありながら表現力豊かな音色を持ち、オーケストラでは旋律を担うことが多く、華やかな存在として欠かせません。
また、ソロ楽器としても非常に人気が高く、クラシックはもちろん、映画音楽やポップス、民族音楽など幅広いジャンルで活躍しています。
小さなボディから信じられないほど豊かな響きを生み出すその魅力に、多くの人が心を惹かれ続けています。
バイオリンを始めるときに必要なもの
バイオリンを始めたいと思っても、「何を揃えればいいのか分からない」という方は多いでしょう。
そこで、これさえあれば演奏を始められる基本の必需品をご紹介します。
1. バイオリン本体
バイオリン本体は、演奏の中心となる楽器です。木材の質や仕上げによって音色が変わるため、初心者でも弾きやすく、音の伸びが良いものを選ぶことが大切です。
当店では、全て試奏可能です。
2. 弓
弓は馬の尾毛で弦をこすり、音を生み出す重要な道具です。弓の重さやバランスによって音の表情や弾きやすさが変わるため、自分の手に合ったものを選ぶと演奏がスムーズになります。
3. ケース
楽器を保護するためのケースも必須です。持ち運びの利便性だけでなく、温度や湿度の変化からバイオリンを守る役割もあります。
持ち運びしやすい軽く丈夫なケースが人気です。
4. 松脂(まつやに)
松脂は弓の毛に塗ることで摩擦を生み、弦を振動させて音を出すための重要な道具です。
5. 肩当て
肩当てはバイオリンを安定して構えるための補助具です。体格や演奏スタイルに合った高さ・形を選ぶことで、長時間の練習でも疲れにくくなります。
6. クロス
演奏後のクロスは、弦やボディの汗や汚れを拭き取るための道具です。毎回のお手入れで楽器の寿命を延ばすことができ、音色を長く保つことにもつながります。
これらの道具が揃えば、初心者でも安心してバイオリンの練習を始められます。
グランドミックでは、これらをまとめたセット価格もご用意しております。
バイオリンのサイズの選び方
中学生〜大人の方は、 4/4サイズ(フルサイズ) を使用します。お子さまの場合は、体格に合わせて選べる分数サイズ(1/16〜3/4)があります。身体に合ったサイズを選ぶことが、姿勢や音の出しやすさに大きく関わります。
● サイズ選びの基本
バイオリンのサイズは、身長を基準にある程度の目安※がありますが、腕の長さ(腕を伸ばした状態で手首までの距離) を基準に選びます。
楽器を構えたときに、左手が無理なく指板の先まで届くかどうかがチェックポイントです。グランドミック三好屋楽器では分数サイズの備品を用意しているため、実際に構えてサイズ確認が可能です。
※身長による楽器選択の基準
- 1/16 105cm以下
- 1/10 105~110cm
- 1/8 110~115cm
- 1/4 115~125cm
- 1/2 125~130cm
- 3/4 130~145cm
● お子さまは成長に合わせて
お子さまは成長に合わせてサイズアップしていきます。
身長や年齢での目安もありますが、最終的には 実際に構えてみること が一番確実です。店頭では、お子さまにサイズ違いのバイオリンを構えていただき、体に自然にフィットするサイズをご案内しています。
バイオリンの生産国
イタリアで誕生したバイオリンはヨーロッパ各国へ広がり、さらに近年はアジアでも高品質な楽器が多く製作されるようになりました。
ここでは主要な原産国の特徴を簡単にご紹介します。
● 中国製
近年、品質が大きく向上している国です。工房製を中心に、手頃な価格帯でもしっかりした作りの楽器が増えており、初心者が始めやすい選択肢として注目されています。
● 日本製
精密な作りと安定性が強み。クセが少なく扱いやすいため、品質を重視する方に選ばれています。
● チェコ製
コストパフォーマンスに優れ、教育用としても定番。丁寧な作りで初心者にも扱いやすい楽器が多い国です。
● フランス製
柔らかくしなやかな音色が特徴で、繊細な表現を求める奏者に人気があります。
● ドイツ製
安定した品質と耐久性が特徴。明るく均質な音色で、初心者から中級者まで幅広く支持されています。
● イタリア製
深みのある音色と豊かな響きが魅力。上質な材と伝統的な製作技術で、音の個性を重視する方に選ばれています。
まとめ
最初は手頃な初心者モデルから始めて、弾き慣れてきたら少しずつ上のランクの楽器にステップアップしていくのもおすすめです。
当店では、初心者の方でも安心して楽器を選べるよう、試奏やサイズ選び、弓やアクセサリーのアドバイスまで専門スタッフが丁寧にサポートしています。
また、体験レッスンもご用意していますので、実際の演奏感を確かめながら、自分に合った楽器や学び方を見つけることができます。
自分の音に合った楽器を見つけながら、無理なく楽しく演奏を続けていきましょう。

